電子定款って何?

会社を設立する際に作ることになる、その会社の根本的な決まりごとである「定款」。

この定款には、紙に印刷して作るタイプの従来型と、パソコン等で一定の作業を行なうことで作るタイプの電子定款型の二つがあります。

  • 「電子定款って何なの?」
  • 「費用が安くなるって、どういうことなの?」

このようなご質問を多く承りますので、ここではその電子定款について、作り方や印紙代が安くなるワケなどをご説明いたします。

電子定款って何?

電子定款とは、ひと言で説明してしまうと、デジタルなデータとして作った定款のことです。電子定款以前の定款は、紙に印刷して作るものでしたが、電子定款はデータとして作成するので、通常はCDやUSBメモリに保存されます。

もっとも、パソコンでWordなどのワープロソフトを利用して定款を作成してしまえば、それがそのまま電子定款になるというわけではありません。

たとえば株式会社の電子定款を作るためには、電子署名するためのカードや機器を取りそろえたり、法務省のオンラインシステムを利用するためパソコンの設定が必要であったり、公証役場での認証手続きを経なければならなかったり、結構な手間がかかります。

パソコンの操作に結構慣れているという人であれば、ウェブ上に存在する情報を元に、作業を行なうこともそこまで難しくはないと思います。もっとも、法務省のオンライン申請手続きをスムーズに行なうためには、パソコンのOSの種類や利用するブラウザーの種類が決められています。事前に法務省のホームページなどで、動作環境をしっかり確認するようにしてください。

4万円の印紙代がかからない

上記のように、電子定款は作成に手間がかかりますが、この電子定款を利用すると、設立費用を安く抑えられることもあります。

それは、紙で作った定款であれば貼付する必要がある「4万円の印紙」が、電子定款では貼付不要だからです。このため、電子定款を4万円より安価に作成することができれば、差額分だけの設立費用を抑えることができるのです。

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